金曜日、
この日記のテーマ&スタンスは、自分の想いを正直に書くことだ。
だから、日常生活では口に出して言えないようなことも、正々堂々と書いている。
普段の僕は、もっともっとちっぽけで、
得意なことは空気を読むことだ。
もはや特技と言っても良いレベルだと思う。
そんな僕の癖、それは忖度をすることだ。
その場の空気を読んで、声に出す言葉を瞬時に選択する。
いま、この場における、相手の立ち位置を意識して、思ってもないようなことを
ペロっと吐き出す。
本心の180度反対にあるもの、忖度。これが僕の癖である。
だから、1週間の中で誰とも会話しない日を作らないと、
何日間も水を与えられていない植木のように、英気を失ってしまう。
そんな、ついつい忖度しがちな人へのアドバイス、それが外国語を勉強することだと気がついた。
きっかけは、このvoicyの番組だ。
英会話スクールを運営する、株式会社Rの佐藤ゆきこ氏と、我らがDJ Nobbyさんのコラボトークである。
佐藤さんが運営する英会話スクール「Aitem」。
ここでは、各生徒の英語のレベルによって、クラスを分けるということをしていないらしい。
その理由は2つ。
まずは、英語を教えるということが、英語を伸ばすのにもっとも効果的だからだ。
この教室は、基本的にディスカッションやディベート形式。
だから、英語のレベルによって、会話のレベルが大きく変わってくるのが一般的だ。
しかし、ある上級クラスの生徒さんから
「英語レベルがまだ低い方に対して、英語で教えることが、一番英語力向上に効いていると実感してる。だから、クラス分けをしないで」
と話しがあったとのこと。
なるほど。これは、英語だけにとどまらず、仕事も他の勉強も、家事でも、
多くのことに当てはまると思う。
そしてもう一つ。それは、佐藤氏の信念だ。
佐藤氏は
「会話に上下関係はない。だからクラス分けをする必要はない」
こう語っている。
確かに、会話自体には上下関係がない。にも拘わらず、
日本語の特性によって上下関係が簡単に作られてしまう。
更に厄介なのは、私たち日本人は、当たり前だけど日本語に詳しいから、
尊敬語、謙譲語、丁寧語などを絶妙に使いこなしている。この言語特性が、もはや人間関係を作っていると言ってもいいかもしれない。
忖度も、この言語特性に多分に影響を受けている。
一方で、母国語以外の言語を学ぶとき、そしてそれを話すとき、
丁寧さや礼儀正しさ、そして忖度なんて考えるだろうか。
一番最初に来るのは「伝えたい」という強い思いじゃないだろうか。
僕は英語を話すとき、毎回周りの人から
「本当に別人だよね」
とビックリされる。
とにかく主張して、そして伝わることが喜びだから、忖度とか全く意識しない。
だから、英語を話すと心地よいし、もう何年も英会話を続けられているのだろう。
忖度してしまう人にこそ、語学学習はおすすめだ。