HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

7月9日 花も団子も

日曜日、

 

今日は、九州から東北にかけての日本海側では、激しい雨の恐れという予報もあったので、少しは涼しくなるのかなぁと思っていた。

 

ところがどういういことか、関東地方、そしてここ東京は全然晴れている。時折、風が強くなったと思ったら雨がパラつくこともあったけど、まるでアスファルトに一瞬で吸収されるかのように、雨粒は姿をなくす。

夏だ、と思う瞬間であった。

 

「こんなに暑い日なのに、お花の教室に今日からまた戻ってきてくれる人がいる。本当にありがたいよね」

 

こんなLINEが母から届いたのも、既に30度近くまで気温が上がっていた午前9時頃だった。

母は実家でフラワーアレンジメント教室を営んでおり、もうかれこれ20年以上になるのではないか、とも思う。コロナ禍で一旦ストップしたタイミングはあったけれど、むしろコロナによってフラワーアレンジメントを習いたいという人は増えたようだ。

 

今日は久々に戻ってきてくれる生徒さんがいるとのこと。その生徒さんは、僕の同級生のお母さまで、先々月まで乳がんで入院生活を送っていた。思った以上に進行が進んでしまっていて、手術だけではなく抗がん剤治療が必要で入院を余儀なくされたのだ。

僕は直接見ていないから分からないけど、もともと細かった体がもっと細くなってしまったとのこと。ただ、せっかく退院できたのだから退院祝いを用意したい、と僕にも相談が来ていた。

 

あれこれと商品を検討したり、実際に見に行ってみたりしたけれど、生花ギフトに勝るものはないのではないかと思って、母に提案した。

 

母が教えているのは、preserved flowerなので生花ではない。ある程度の期間は、部屋に置物として飾っておけるものだ。そんなデザインされた花を、生まれた時からずっと近くで見てきたからこそ、生花の美しさに僕は心を惹かれる。

燃えるような赤、

すくすくと成長している緑、

ちょっと恥ずかし気に咲いている黄色い花、

どれもこれも、生きているからこそ、生命力を感じる。

 

せっかく病気を乗り越えたのだから、そしてお花の教室なのだから、生き生きとした生花をブーケに仕立ててプレゼントしたらどうか、と提案をしてみた。

 

結果、それが採用となり、今日渡したとのこと。渡した瞬間に泣いてしまって、母ももらい泣きとのこと。僕の母も、MDS(骨髄異形成症候群)で、学生時代は何度も入退院を繰り返してきたとのことで、どうしてもこういう病気を乗り越えた人のことを放ってはおけないとのことだった。

 

そんな母も、今日の教室が終わると若干方針状態だったようで、相当気力・体力を使ったのかなぁと思った。

 

そうそう、花もいいけど団子もね、ということで、僕が大好きな「和の菓子 巡」という和菓子屋さんの大福が復活したとのニュースを聞き、早速オンライン注文。

店主がGW中に骨折してしまい、長らく製造ストップだったのだ。この大福、餡子にお砂糖を使っていなくて、アガペシロップで甘さを出している。

これを母の日ギフトにしようと思っていた矢先の、製造ストップだったから、今回は渡せていなかった母の日ギフトである。

wa-meguri.com

 

花も団子も、誰かの幸せに寄り添い、そしてエネルギーにもなる、いい奴らだなぁと改めて思った。