日曜日、
「世の中のルールや会社の制度、整備は進んでいるけれども、それってやっぱりオールド・ボーイズ・ネットワークによって作られたものだよね」
こういう感想を持ってしまうニュースや出来事が立て続いたので、今日はそれについて書きたいと思う。
まずは、こちらのニュース。愛知県豊橋市の市議会議員の話である。
愛知県豊橋市で議会一般質問の順番を決める抽選会に、女性市議の子連れ参加が認められず、質問できなくなってしまったというニュース。
市議会がある日の朝、この女性市議の2歳の子供さんが発熱し、突然だったため、夫や保育園にも預けられず、娘を連れて議会へ。ただし、子連れ参加が認められなかったということだ。
代理抽選などの制度はあるが、これは市議本人が事故や病気で抽選に参加できなかった場合のみ、適用されるとのこと。
たしかに、あまりに突然の連絡だったため、市議会側もスピーディーにイレギュラーを認めるかどうかの判断が出来なかった、この点は理解できる。
ただ、根本的にこの制度が良くないと思うのだ。というのも、どう考えても、毎日朝から晩まで働けれる男性像をイメージして作られた制度だと、思うからだ。
僕が所属するチームにも、2歳の娘さんを育てながら働くワーママさんがいる。彼女の娘さんも、よく熱を出している。そのたびに、病児保育に預けたり、風邪が流行っている時だとキャパオーバーのため、自宅で看病することになっている。そうなると、やむを得ず有休を取るしかないのだ。
市議会を始め、政治に女性参加を促すような風潮は、ここ最近強くなっていると感じられる。ただ、「本人の病気や事故などによる代理抽選以外は認められない」というルールが蔓延っている以上、子どもを持つお母さんは議員になるのは相当難しいと思う。
小さい子供を育てていようが、シングルマザーであろうが、引け目を感じずに働ける環境を作るには、こういう制度を作るところから、女性が入っていないといけないなぁと思った。
このニュースのことについて、今日朝日新聞のポッドキャストでも語られていた。
朝日新聞でも、男性の時短勤務や育休などの制度はあるが、運用されているかというと、自信をもってそうとは言えないとのこと。
「なんで男なのに、子どもが病気だからって仕事切り上げるの?」
システムはあっても、こういう目線があるから、たとえ男性側が希望していても雰囲気がそうさせないところがあるとのこと。
生理休暇についても、同じようなことが言える。制度は存在するが、実際に声高にこの制度を使う女性というのは多くないとのこと。
名前を変えるとか、むしろ生理に関係なく自由休暇にするとか、きっと当事者がルール制定に参加していたら、もっと使いやすくなる制度になったと思う。
実は先週木曜日。
もうすぐ産休を控えている僕のチームのマネージャーに対して、有給から返ってきた彼女の上司が、夜な夜なチャットで指示を出しているのを目撃した。
彼女は妊婦なのだ。いま、僕のチーム、いや今の部署全体の中で最も体を大事にしないといけない存在だと思う。そんな人に対して、いくら管理職だからと言って、夜遅くに指示を出すのは、どうかと思う。
結局、その日彼女が仕事を終えたのは0時を過ぎていた。
彼女の上司は男性。40代半ば。24時間365日戦えるミドル・オールド・ボーイだ。これじゃあ、管理職になりたくないという女性が増えるのも、不思議ではない。
なんかモヤモヤが重なった。一応30歳の男性の僕は、こういうルール作りの所とか、ちょっとおかしくない?っていうところには、どんどん疑義を呈していきたい。
そして、そういう女性の実情を知る上で、是非聞いてほしいポッドキャストも紹介しておく。