HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

10月2日 あなたに友達はいるか

月曜日、
 

 
社会人になって、もう今年で7年目。学生から社会人になる中で、一番モヤモヤしていたことの一つ。それが、社会人になってからの知り合った人は、友達なのか問題。
学生の時にであった友達と比べて、なぜかちょっとぎこちない気がする。それは一体なぜなんだろう。そんな疑問に対するヒントを与えてもらったような、そんな感じがした。
 
今日のvoicyの放送である。パーソナリティは、毎度おなじみの荒木博行氏である。

voicy.jp

 

今日紹介されていた書籍が、戸谷洋志さんの『友情を哲学する』である。

この本の中で、アリストテレスが定義する友情3つが紹介されている。

快楽にもとづく友情

有用さにもとづく友情

善良さにもとづく友情、この3つである。

 

快楽に基づく友情とは、言い換えれば、ただ一緒にいることが楽しい。シンプルに一緒にいて楽しい。馬鹿話をしても時間を忘れて楽しむことができるような、友情。

 

有用さに基づく友情とは、何らかの目的を達成するための手段として、関係性をもつことである。

 

最後が相手の善良さ=その人自身のもつ卓越性や徳、これに惹かれあって仲良くなる友情、それが善良さに基づく友情、とのことだ。

 

最初の2つは、シチュエーションが変わると、友情がなくなってしまうと説明されている。

例えば快楽に基づく友情、これは飲み会の席なんかがそうかもしれない。お酒を飲むと、この人はとても面白くなって仲良くなれるんだよね、と、そんな人がいるかもしれない。ただ、飲み会じゃないシチュエーションになった時、果たしてそこに友情は感じられるだろうか。

 

例えば有用さに基づく友情。これが最も分かりやすいかもしれない。職場の人との友人関係。一緒に働いていた時はとても仲が良かったのに、いざ転職するということが分かると、途端に関係性がぎくしゃくするような、そんな関係。いわゆる仕事仲間というもの。

 
社会人になってから出会った人々って、僕の場合は、この一つ目か二つ目にしか該当しないと改めて思った。
 
では、3つ目の友情関係を結ぶにはどうすればいいか。
善良さとは、更に平たく言うと、その人が持つ本質や個性という風に言い買えられる。つまり、自分の素をさらけ出した時に、その本質的な部分や個性に惹かれて構築される友情関係だ。
たしかに、学生の時、とくに高校生くらいまでは、だれかとコミュニケーションを取る時に、いつも自分の素のままで、本心のままにやり取りをしていた。もちろん、そこには合う・合わないがあったけれど、それで仲良くなった人は、ずっと仲が良かった気がする。
 
ということは、これからの人生、善良さに基づく友情を増やしていくためには、どうすればいいか。それは、まず自分の素の状態や、自分の個性を自覚することが大事だということじゃないだろうか。
そして、その個性をさらけ出せる環境や、自分の状態を整備することも必要である。
 
深い友情関係を、外側に求める前に、自分自身を内省することから始めたい。