月曜日、
すごい納得した話。今日も、Voicyを聞いていて、ひどく納得をした話をシェアしたいと思う。
Voicyではお馴染みの尾石晴氏による放送だ。今、晴さんは、大学院に通っているのだが、そこで学部生の授業を取ってみたとのこと。そこで担当していた教授の人生が、女性の生き方を応援するような、そんな生き方だったとのことで紹介をしてくれた。
この女性は、東京出身。年齢は5,60代とのことで、20代・30代の頃は、まだまだ女性がバリバリと働くようなことが珍しかった時代だった。
基本的には、生まれた地域で過ごし、女性なら短大に出て、そして良い就職先として金融機関の事務職に就き、結婚と共に退社するというのが一般的だった時代。
ただ、ある日屈辱的な違和感を覚えたとのこと。
まだ彼女が20代だった時の話。ある日、男性の同僚と一緒にご飯を食べていた時のこと。するとその男性が、
「結婚するなら、みそ汁の味が同じ女性と結婚したいなぁ」と呟いたという。
この発言に幻滅してしまったらしいのだ。
まず、みそ汁に代表される家庭料理、それを作るのは女性であるという決めつけ。これは誰が見ても分かることだと思う。
しかし、何よりもショッキングだったことは、このみそ汁発言の裏に潜む強い保守性。
同じ味の味噌汁ということは、味噌が同じということだ。つまり、同郷であることを暗に示している。
まだ20代の男性にも関わらず、自分の生まれたこの地元で、そこで育った女性と一緒になりたいと、こんな若いタイミングで思ってしまっている、この閉鎖性や保守性に幻滅したとのことだった。
そこから、果たして自分はこのままでいいんだろうかと気づき、世界に飛び立っていくキャリアを歩み始めるのだ。
このエピソード、とても共感した。僕も、地元の閉鎖性が嫌で、もっと広い世界を見たいと学生の時に思っていた。
高校時代、地元の高校に行き、とにかく360日は部活。関わるメンバーも同じ、確かにそういうタイミングも大事だけれど、僕はその反動で、とにかく地元、それから日本という国の外を見たいと思って、語学が専攻できる大学に進学したのだ。
もちろん、必ずしも地元が悪いという風に言うつもりはない。それに、私はずっと地元で生きていく、ということにむしろ喜びを感じている人もいることだろう。
でも、少しもやっとした時に、
あれ、このままでいいんだっけ?と思った時に、そこに留まることで埋もれてしまう感情があるということも事実である。
「みそ汁の味が同じ人と結婚したい」
一見、なんだか幸せそうな家庭のイメージが浮かぶかもしれない。でも、異なる味噌で育ってきた人、もっと言えば味噌なんていう調味料を知らずに育ってきた人との出会いの機会を、失っているともいえるのだ。
世界は広い。可能性も大きい。違和感を覚えたら、それに敏感になろう。