HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

8月10日 頭使って考えて

木曜日、

 

「なるほど。では、私はどうしたらいいですか?」

「わかりました。相手には、何て質問したらいいですか?」

「あ、まだデッドライン決まってないんですね?では、だいたいのデッドラインはいつになりますか?」

 

最近、よく後輩から聞かれる問いである。

 

はじめは、そりゃあ何も分からないわけだから、一つ一つ丁寧に教える必要があるということは分かっていた。だからそうしてきた。ただ、だんだんと分かってきた。

自分の頭で考えることを一切やっていないと思うのだ。

 

これまでも、この日記に書いてきたように、今年の冬のプロモーションはイレギュラー中のイレギュラー対応を迫られている。

TVCMの放送中止。

普段一緒に仕事をしている代理店の起用不可。

それでいて、かけられるプロモーションコストに変更はなく、全て使い切らなければいけない。

 

昨年とは全く違う状況の中で、一つ一つ手探りで進めていかなければいけない。もちろん正解はなく、こっちの方向で正しいんだろうな、という風に歩みを進めつつ、要所で意思決定者の判断を仰ぎながら、三歩進んで二歩下がる、つまり一歩は確実に進んでいるという、そんな状態だ。

こんな難しいタイミングの時に、新たに春にうちのチームにアサインされた社会人二年目の後輩は、正直運が悪かったと思う。

だれも答えを持っていないから、後輩に指示が出来る人がいない。

 

既存メンバーとしても、その後輩が出来ることを考えて、それをお願いしているというところだ。

仕事全体の大きな絵を示して、今お願いしているものが何かということはいつも話をしている。

さすが旧帝大出身ということもあって、一言うと十以上を理解してしまう、っていう頭の回転の速さも影響しているのかもしれない。

 

「で、私はどうすればいいですかね?」

 

それを考えることから仕事なんだけどな、というのはグッと堪える。

ただ、

「では営業部に対して、私は何を質問すべきでしょうか」という問いに対しては、耐えられず笑ってしまった。

質問文を考えて渡すことなんて、ChatGPTだってできる。目的と達成ゴールから逆算して考えてほしいという風に話してしまった。

 

確かに、綺麗なスケジュールが敷かれていて、一つ一つの作業にマニュアルが準備されており、それをこなしていくと最後は仕事が終了している、何て言う風なものがあれば素晴らしいと思う。

 

恐らく、社員の勤続年数が長いようなメーカーとかだと、このあたりがしっかりとしているのだと思う。ただ、今僕が居る会社はその真逆にあるような組織だ。ほとんどが中途採用で、自分の頭で考える、というよりその人の知識・経験に上乗せして個性を出しながら働くことが求められている。

 

個性を出すというのは、つまり自分なりに考えて行動する、ということだ。

 

タイパ、コスパを考えたら、いちいち考えるのは効率悪いだろう。ただ、だったら人間なんていらない。あなたの代わりなんて、世の中にたくさんいる。

 

とか書きつつも、かくいう私も20代前半の頃は「給料泥棒やってんじゃねぇよ」と怒られたこともある。

 

私自身、考えて仕事を回していこう。