HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

1月27日 4年はやっぱり短い

土曜日、

 

 

これぐらいのタイミングからだろう。私立の大学入試が次々と始まってくる。受験生にとってはラストスパートに入っていくというタイミング。一方で、大学生にとっては、ここから長い長い春休みが始まる。

社会に出るまでの中で最も自由な時間である大学生活。この春休みの過ごし方は、人それぞれだと思う。ただ、コロナによる制限がなくなった今だからこそ、是非海外に行ってほしいと強く思う。それは、数週間とか数ヵ月単位では正直意味がないと思っていて、どうせ行くなら最低でも1年は行くべきだと、僕個人の経験から思う。

 

もちろん、留学や海外インターンには大金がかかる。僕も4年間全て奨学金という名の借金で通っていたから、ただ行きたいだけでは決して行けないということは、骨の髄まで理解しているつもりだ。ただ、本当に行きたいと思ったら、結構色々なところでお金の支援をしてくれる、ということも知ってほしい。

 

まず、政府主導のトビ立て留学JAPAN。僕が大学生の時くらいに出来た制度だ。結構ハードルが高く、留学の計画書の提出や面接、試験もあったと思うが、僕の友人はこの制度を使って少なくとも5人は留学している。みんなどんだけバイトをしても賄えなかったからだ。

それから戸籍のある都道府県にも、今の時代必ず留学支援制度があると思う。僕は、トビ立て留学JAPANと都道府県のものが併願できなかったこともあり、後者の方で奨学金をもらった。これはひと月100,000円ほどが留学生活中もらえるものだ。これが一つ目。

二つ目は大学からもらえる奨学金だ。どちらかというと、これは留学のためではない。日頃の成績をある一定上維持しており、加えて家庭の年収が設定された基準よりも低い場合は、申請の対象になるというものだった。

実はこれ、多くの生徒が認知していないのだ。というのも、大学側も大々的にアナウンスしていないからだ。

三つ目。これは留学する国側で設けられている制度だ。大使館に行って聞いてみると良い。意外と渡航費を払ってもらえたり、ビザ料金などが免除になったりする。

四つ目。これは大学の留学制度を利用する生徒の中で、英語の基準がある一定以上の生徒限定で、そこから成績のグレードや面接などを経て、支給対象者が決まる制度。国立は分からないけど、私立なら学校にお金があるから大抵こういう制度はあると思う。

五つ目は奨学金ではなく、留学そのものにかかる費用はとにかく大きく下げる方法だ。これが、いわゆる交換留学というやつだ。たいていの場合、留学先の授業料は一切払わなくて良い。僕もこれを使った。

そして最後は休学費用の交渉。これはどうなんだろう、僕は結構頑張った方かもしれない。かなり細かく計算して、この日からこの日までは出席できるんだから、これは休学なんでしょうか!?みたいに詰めた気がする(笑)

 

もちろん、ここまでしなくたって留学できる人は山ほどいると思う。でも、お金が原因で出来ない人だってそれ以上にいるはずだ。

ただ、それでやさぐれていないで、手と頭、そして足を動かせば、実は色々なところにお金をもらえる方法は転がっている、ということを知ってほしいと思う。

 

なんで急にこんなことを書いたのか、というと、それは僕は4年間の大学生活、しかも普通に日本という社会に居て、授業やサークル、インターンやバイトをしているだけでは、正直社会人に出る準備なんてできないと思っているからだ。

 

どんなに頑張っても自分の実力ではどうにもならない状況に追い込まれた時、自分はどういう行動を取るのか。

「これがやりたい!」と思っていたことは、そういう環境に置かれても、本当にやりたいと思えるものなのか。

自分とは全く異なる価値観、そして伝わらない言語で話す人と対峙した時に、自分はどういうリアクションを取るのか。

 

僕は人生初めての一人暮らしがカンボジアで、自分が本当に厳しい環境に置かれた時に、何を最優先に行動するのか、自己と他者と、どちらを犠牲にする人間なのか、人を簡単に裏切るのか、何をあきらめるのか、どうやってサバイブするのか、本当に国際協力で食っていきたいのか、その情熱は本当か、

こういうことを毎日考えて生きる、そういう機会を与えてもらった。

その結果、1年半遅れて大学を卒業したけれど、何も後悔していない。それどころか、もしこういう生活を送らなかったら、変な方向に進んでいたと強く思う。

ずっと国際協力をしたいと思っていたけれど、僕と新興国との関わり合いは、そういう形ではないということを痛感した。

やりたいことがないのかも、って自分の空っぽさを痛感もできた。

毎日いっぱいいっぱいだったから、正直同時期に僕の同級生たちが必死に戦っていた就職活動は、SNSで見てはいたけれど、全然実感がなかった。

 

それが逆に良かったのかもしれない。今日、朝日新聞ポッドキャストの就活に関する放送を聞いて、そんなことを思い出した。

そして、1年とかそれ以上周りより遅れると、周りが就活を逆にサポートしてくれたりする。エントリーシートも、書いては書いては友人に送り付けて、何十回(もしかすると百回超えていたかも)も添削してもらった。

 

4年間で社会に出るなんて、正直短すぎるよ。そして、自身でもそういう実感があるのであれば、本気でお金をどうにかして、延長して海外で生活してみると良いと思う。無意識のうちに、体重と自信が増えるから(笑)

 

ただ、もし今大好きな人が居て、早く家庭を築きたいとか思うなら、おススメできない(笑)

僕は帰国してからも、何とか就活しながら名刺作成の在宅アルバイトでお金を稼げたけど、就職してからの最初の三年間。本当に苦しかった(笑)

スーパーの値引きされた惣菜やパンをハンティングすることが生き甲斐になっていた。

でも、それも今となってはいい思い出かも(笑)

 

omny.fm

 

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