HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

1月29日 親知らず

月曜日、

 

 

闇。鏡に向かって恐る恐る開けた口の中。広がる空間の、向かって右奥の方。そこには、何角形とも言えない闇がある。

親知らずを抜いたのだ。昨夜のことである。

昨夜は血が止まらなかった。夜中も血は止まらなかったようで、朝起きたら歯が茶色。長年タバコを吸ってきたように歯が茶色。口をゆすいだら、茶色とも赤ともつかない濁った色の水が口から出てきた。

朝の歯磨き。それでも血は止まらない。

そんな状況だから、怖くて抜いた箇所を見れなかった。

そして今日。歯医者の最終受付時間21時に滑り込み、消毒をしてもらう。

 

「これは綺麗だ!良かったですね、傷口も綺麗です」

 

多分、僕と同い年くらいの先生が爽やかに語りかける。

 

「ちょ、ちょっと一旦休憩にします、ね!」と言って去っていた昨日の施術中。僕の右頬に触れる先生の腕は汗で濡れていた。

「先生、メス持ってきました」

メス!?確かに厳重に麻酔をしているから、右半分の顔も舌も全然感覚がなかったけど、でもメスという言葉は聞こえた。

「極力切りたくないんだけどなぁ、もうちょっと頑張ってみる」

そう言って10分後くらいかな。

”ヴィッ”っという音と一緒に、先生がふぅーとため息をつく。終わったようだ。

 

昔から、歯には自信があってかなり丈夫な歯を持っていた。でも、東南アジアに引っ越す直前に虫歯にかかって、それを応急処置で治していったから、もちろん現地で詰め物が取れ、銀歯が外れ、そこから細菌が繁殖し、、、。

そうなると、もう歯医者に行くこと自体億劫になっていた。その結果、親知らずもここまで抜かずに来てしまったのだ。

 

年を取ればとるほど、白い歯を見せてニコッと笑った方が良いよ。

 

こうやって言われたことがあるし、僕がずっと聞き続けているコッシ―ルーの放送でも、歯を見せましょうと言っていた。親知らずは口角を上げても見えないけれど、歯をケアしているだけで自然とニコッとできてくる気がする。

 

voicy.jp

 

親知らずは1本ではない。次回、向かって左手の親知らずの抜歯が控えている。