火曜日、
GW明けは、みんなスロースタートである。
そんな時にピッタリなのが、マーチだ。車ではない、音楽形態の話である。
最初のイントロは大胆かつ快活に。
次の旋律は、ちょっと可愛らしくもあり、それで何となく優雅な対旋律が後ろに流れている。
そして低音楽器が鳴り響く旋律へと突入。トリオに入る前のダイナミクスな響きである。
待ちに待ったトリオ。優しく、でも小鳥が細い足で枝の上を歩いているかのように軽やかなメロディ。2回目が繰り返される時には、中低音楽器が対旋律として入り、軽やかさに優しさを加えていく。
ラストは、一番の盛り上がりの部分だ。金管楽器が鳴り響く中で、細やかな木管楽器の音符たちが走り抜けていく。
マーチはとても短いのだけれど、その中にギュッと凝縮されて全部が詰め込まれている。
毎回マーチを聞くと、僕は1つの物語を読み終わった感じになる。そして必ず、最後はポジティブな気持ちになっている。
物語の幕開け、途中は大変な困難がある、そこに友人たちの優しさが注ぎ込まれ、最後は明日に向かって歩いていく、こんな物語だ。
休み明けはちょっとだらっとする。そんな時、どんなマーチでもいいから聞いてみるといい。