火曜日、
「今日は夏の準備してたよ」
昨夜、母から届いたラインである。
エアコン掃除をやり、暖房器具類一式を片付け、扇風機を出す。冬服をクリーニングに出し、毛布と布団はコインランドリーで一気に洗濯。
なるほど、これが夏の準備か。
僕の住むこの東京から、実家は決して電車で数時間の距離だけれど、市でもなく町でもなく、郡の中の地区に属している。文字通りの田舎だ。
確かに、今のように働いていると季節の変わり目に気づかない。
9時には仕事が始まって、いつも会社を出るのは22時を軽く過ぎている。真っ暗で何も見えない、というのは嘘で、基本的には季節関係なく煌々と照り続けるオフィスビルの電気たちが僕を迎える。
これまで2社経験しているけれど、両方共に半年先の新商品や企画の立案をする仕事だから、例えば今はもうシルバーウィークあたりに打ち出す企画を考えていたりする。
そりゃあ季節の変わり目がおかしくなるわけだ。
気づけばなんともう5月。2024年が4カ月も過ぎてしまったことになる。あと×3で2025年がやってくる。
長いスパンで見たら、その年その年の1年なんてあっという間だと思うけど、だからこそ季節を意識しないと、本当に1年間無季節を過ごすことになる。
せっかく四季があるこの国に生まれたのだ。
次にやってくる季節の準備をしなきゃ!
口に出したらちょっと意識出来るかも。
夏の準備、始めました。