HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

3月6日 嫌いなこと

月曜日、

 

週の始まり月曜日は、なんだかよく分からないどんよりとした天気の朝だった。朝のランニングをしている最中にも、ポツポツと雨が降ったり、と思ったら急にやんだり。そして、突然冷たい北風が吹いたと思ったら、向こうの方に青空が見えたり。

 

不安定な天気、不安定な気温。

3月だなぁと実感をするひと時であった。そして、もう3月に入っているということを実感したもう一つのエピソード。それが3月8日の国際女性デーに関係することだ。

 

今日は会社の朝礼で、この国際女性デーに関する情報発信、会社が取り組んでいることについての共有があった。日本の会社の中でも、外国人や女性の働く割合がかなり多い今の会社においては、基本的に国籍も性別も関係なく活躍の場が与えられている。そんな会社あるあるだとは思うのだけど、比較的若い女性スタッフが、今取り組んでいることにダイジェストで紹介をする。とてもエネルギッシュで、かつスピーディーで。見ていて、その真っ直ぐさや、潔さが心地よい。

 

でも、こういう華やかでスピーディーなパフォーマンスは、ちゃんと物事の本筋に目を向ける姿勢を失わせてしまうと思う。

 

「女性の権利は大切だ」「女性の健康を考えよう」「全ての女性に活躍の機会を」言っていることは至極全うだ。

ただ、「女性」って一言でいうけど、そんなに単純なものなのかな?

ちょっと飛躍するかもしれないけど、例えばLGBTQについても同じことが言えると思っている。同性愛者の方々を「レズビアン」や「ゲイ」という風に括って、その存在を大事にしようという姿勢は理解できるのだけど、それぞれの正嗜好者の中にも、更にグラデーションがあると思うんだよね。どうして、同性愛者っていう風になるだけど、その先のグラデーションに目がいかなくなってしまうのだろう。

 

今日の「女性」という大きい括りについてもそう。一言で大きく括り過ぎている気がする。

 

更にもう少し視点を広げてみたい。今日の「国際女性デー」に関する社内アナウンス。スピーカー、オーガナイザーが全て女性である。これがどういうことを意味しているのだろうか。一つには、男性がこういう問題に興味がない。もしくは、あまりにも女性の組織過ぎて、興味があっても男性が入る隙間や余白が設けられていない。男性ばっかりの環境で女性が肩身が狭い思いをしているように、その逆もまたしかりだよね。その結果、相互理解が進まないっていうことがあるよね。

 

スピードや勢い、エネルギーを伴って、何かを伝えようと試みるとき、それは大きな影響力を持つのは間違いない。ただ、それって周りの人は巻き込まれているだけで、自分の頭で考えているのだろうか。

 

最近よく、「ハック術」とか「人は〇〇が9割」みたいな本がよく売れているけれど、それって効率よく学ぶことだけに焦点が当てられていて、感じ入ったり考えたりする余白を奪っている気がする。

 

僕が嫌いなこと、それはこういう自分の頭で深く考える余白が奪われてしまうことだ。

ファストな時代にスローで生きていきたいと思っているのはこういう理由から。

 

そういえば、『スローフード宣言』や「スローニュース」みたいな媒体が、最近少しずつ注目され始めている。

きっと僕みたいに考えている人が居るのだと、ちょっと安心する。

 

みなさんは、どうですか?

 

おやすみ