HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

5月2日 命を考える

火曜日、

 

一応、今週は今日で仕事は終了。明日からはカレンダー通りお休みとなる。もともとは、実家に帰ろうと思っていたのだけど、急遽予定変更。都内で過ごすことにした。というのも、母親がかなり重い風邪をひいてしまったようで、それが移ったら大変だから、来ない方が良いとの通告を受けたからだ。今は、父にも移ってしまい、夫婦で風邪引き状態になっているとのこと。きっと、手伝わなければいけないことは山ほどあるんだろうけど、逆に来てほしくないのかも、とも思ってしまう。

やっぱり、久しぶりに息子が帰ってくるとなると、何か準備したりテンションを上げて接しようと思うのかもしれない。それが却って疲れさせてしまうことは、重々分かっている。しかも、連休後半からは、母は繁忙期になるから、なおさら今は集中して風邪を治す必要がある。

 

実は、この風邪なのだが、かかってしまった原因がはっきりしている。それは寝不足だ。新しく我が家にお迎えした猫ちゃんが、夜通し鳴きやまず、全然眠れない日が夫婦で続いていたとのことであった。

 

この猫ちゃん、だいぶ前から実家の周辺をウロチョロするようになっていた。実家の庭でゴロゴロしていることも度々あって、それがきっかけでご飯をあげるようになると、完全にうちになついてしまったのだ。ただ、もうずっと外で育ってきた野良猫であるから、他にもご飯をもらっている様子で、かなり太っている猫だった。それが最近、突然ご飯を食べなくなり、うちにも姿を見せなくなって心配していると、母から連絡をもらっていた。その数日後、足を引きずっている様子でうちにやってきたとのこと。

傷は浅かったから交通事故とかではなく、恐らく喧嘩だとのこと。この時期になると、動物たちも繁殖期になるから、みんな怒りっぽくなっている。それで喧嘩に負けたのだろうとのこと。彼は、動物保護団体によって去勢手術を受けているから、なおさら力は弱いのだ。

 

それから、傷口からばい菌が入ったようで、足がどんどん膨れあがっていってしまい、これはまずいかもと思ったタイミングで病院に連れて行ったとのこと。そして、一度手を出したのだから最後まで、ということで家猫になる訓練をいま受けている真っ最中とのことであった。

 

 

うちは、僕が生まれたときから猫がいて、社会人になって実家を出るタイミングまで、ずっと猫と一緒に生活をしてきた。どの猫も、捨て猫だったり、探し手を募集していた猫だったりした。その中でも、轢かれてしまって、ほぼ瀕死状態だった猫を僕が拾ってきてしまって、急遽買うことになった耳が不自由な猫もいた。彼は耳が聞こえないし、白血病も併発していたから、最後は大変だったけど、それでもうちに来てくれてありがとうと思えた。

 

そんな僕の価値観や考えた方は、母親譲りのもので、今回の猫ちゃんに対する彼女の姿勢も、それを彷彿とさせた。体調を崩してまでも、しっかりと自分で手を出した責任を全うする、それくらいの覚悟で面倒を見るということにしたのだ。

 

うちは絶対に動物をお金で買うということはしない。金魚すくいも強制的に命令されない限りやらない。最近、朝日新聞ポッドキャストで、保護団体もビジネス化してきて、ペットビジネスを支える見えない温床になっているという話を聞いた。これも、やっぱりお金でペットを飼うというペットビジネスが、需要があるから生まれる話しだと思う。

 

カリフォルニア州や、フランスのように、基本的にペットショップという流通そのものを禁止したりしない限り、これはなくならないだろう。

 

子どもが欲しくても、お金だけ払って簡単にゲットできるような仕組みになっていないように、命としては同じなんだから、もっとこのビジネスや動物愛護は尊厳をもって取り組まれるべきだと思う。どうして、人間の命は重いと考えるのに、ペットの命は軽いと考える人がいるのだろう。どうして、人間は血統書付きの人間を取捨選択することが許されていないのに、動物だとブランド品種を品定めするようなことが、罷り通ってしまうのだろう。

 

同じ命なんだけどなぁ。

 

今日は、そんなことを考えた。

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