HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

6月17日 無駄なものがなくなった世界は、結構悲しいと思った

土曜日、
 
暑い。青い。まぶしい。
時刻は5時半。この時間でこの暑さ、この青空、この日差し。確かにもう6月後半に入ったタイミングではあるけれど、一応まだ梅雨だと思う。
まあ豪雨と比べれば全然ありがたいけれど、こんだけ晴れていると、なんだか天気に突き動かされてタスク処理をしているようで、ちょっと違和感がある。天気が悪いと、
「こんな天気でも頑張ってやっている自分」として、まるで自分がこの世界を動かしている、みたいなしょうもない魔法使いのような感覚に陥ることがある。
お天道様にはかなわない、そう思った。
 
さて、とにかくこんな日は世の中が混む。徹底的にテキパキと終わらせて、カフェに向かう。しかし、なんといつもの数倍はいるのではないかというほど混んでいる。この人達、何目的でここに来てるの?涼みに来てる?っていうくらい、多種多様な人過ぎてちょっと良く分からない。
そんな人々に混ざって、今日は生成AIの勉強。実はちょっとクリエーティブを生成してくれるmidjourneyを使い始めていたのだけれど、GW期間くらいから突然無料版が使えなくなってしまったのだ。
もし継続する場合は、最低でも月に$10(今だとだいたい1400円くらい?)課金しなければ使えない。まあ別に払えないわけでもないけど、本格的に使わないのであればちょっともったいないぞ、と思っていた。
そこで、midjourneyの使い方的な動画をありがたくもYoutubeにあげてくれていると、人が沢山いるから、彼らの動画を見て勉強するつもりだった。
 
改めて、生成系AIのレベルの高さに驚く。プロンプトと呼ばれる命令文みたいなものがをマスターすれば(これを理解することが、かなーり難しく骨が折れる)、自分に絵を描く才能がなくても、頭に描いた、むしろそれ以上のハイクオリティのクリエーティブを作ってくれる。
 
まあ収益化は難しいにしても、広告代理店とかに、僕が頭のなかで描いているTVCMのイメージとかを共有する上では役に立つのかなとちょっと思った。結局、色々見てみたのだけど時間切れになってしまって、まだ課金できていない。明日に続く、と言う感じだ。
 
勉強しながらちょっと思ったのだけど、midjourneyはじめchat GPTといった生成系AIは、比較的正確にかつデータに基づいて回答または絵を返してくれる、が、
世の中全てこんな風になったら結構悲しいなって思った。
 
例えば、AIは人の感情を読み取ることができない、というか読み取っていると回答ミスに繋がり余計な時間がかかる。だから、例えば父の日に何をあげればいいか、というような問いに対して、ネット上の売れ筋やポジティブな口コミなどからレコメンドはしてくれるだろう。
 
ただ、そこにあなたと父親との関係性は考慮されていない。AIは人気なもの、珍しいもの、ポジティブな口コミが多いものは、「良いもの」として判断して、あなたにリアクション取ってくるかもだけど、もし父親との関係が悪かったり、マニアックな父親だったりと、いわゆるマイノリティ派の状況は汲み取れない。AIはそういった無駄と思われる部分はそぎ落としてしまうけど、同時に「あなたの」父親に対してぴったりのギフト、と言う観点も同時にそぎ落としてしまう。無難なギフトほど、つまらないものはない。
 
もうちょっと飛躍して考える。
小さい子供達って、大人からすると、なんでそんな余計なことするの?なんでそんな無駄なことするのって思うような遊びや遠回り、ばっかりしていると思う。
もちろん、どの親だって、自分の子には将来ちゃんと生きていってほしいと思っているだろうから(いったん、どの親も、と言う風に仮定。実際は言い切れないけど)、できるだけ無駄なことなく、ただ将来に向かって突き進んでほしいと思っているかもしれない。
でも、朝起きて、無駄なくご飯を食べて、無駄なくテキパキ身のまわりのことをやり、学校に行き、友達とは効率的に生産的に交流し、帰ってきてからも、無駄なこと一切せず、時間通りに床に就く、っていう子供だったら、ちょっと気持ちわるすぎないだろうか。
無駄な、余計なところに、あ、かわいいなぁって思う余白があるんだと思った。
 
効率性とか、生産性、とか今叫ばれているけど、ちょっと立ち止まってもいいと思った。無駄なものばかり省く精神は、最終的にあなたも無駄なものとして省くと思う。
 
怖いね。
 
ということで、世の中の無駄を紹介している本を紹介。これ、めっちゃくちゃおもしろい。