火曜日、
今朝は朝から急遽MTGを差し込んだ。
MTGといっても、どちらかと言えばブレスト的なもので、特に何かを決めるというものでもない。一緒に同じ企画を進めている後輩社員に、アイデア出しをしてもらおうと思い、その前提知識のインプットとして、MTGを組んだのだ。
彼女は、新卒で今の会社に入社し、いま2年目。マーケティングの部署にいるけれども、専門的な知識はまだない。ということもあって、一体どんな業務を任せてあげればいいのか、と最近ずっと悩んでいた。
彼女本人も、若干こちらが考えていることを感づいているようで、何かしら仕事を任せてもらおうと前のめりになったり、一方で開き直っていたりと、結構葛藤しているようだった。そんな状況をずっと横目で見ていることもできず、とりあえず一つの業務を振ってみたのだ。
今回任せた業務を、どういうクオリティで、どういうスピードでやってくるかどうかは分からない。ただ、一個だけ決めているのは、「この作業、僕がやった方が早いのにな」と思うことはしない、ということだ。
恥ずかしながら、前職の時もそう、それから今の会社に移ってからも、仕事になれるまでは、誰かと一緒に協業するということに苦手意識を持っていた。
というのも、
「これ、僕がやってしまった方が早い」
「これ、僕が一人でやったほうがいい品質のものができあがる」
と、こんな感じに考えていたからである。要は超狭い視野と、超短期的目線しか持っていなかったのだ。
誰かに仕事を任せることができず、自分が一人でやった方がいい、というのは結局は自分のことしか考えていない、ということだ。
例えばその仕事で大きな成果を出したら、それは全部その一人が讃えられることになる。自分が可愛くて可愛くて仕方がないのだ。
そして、もしその人が相当優れていたとしても、それは長期的にみたら組織は成長しない。その人だって、年を取っていくわけで、やがて中心的な戦力から外れることになる。その時に、後輩が育っていなかったら、組織は壊滅的になる。
誰かに任せることは、結構勇気がいることだけど、それなりにメリットが大きいと改めて思った。
実際、仕事を任せてみると、彼女自身とても生き生きとした表情を取り戻していた。そして、もっとびっくりしたのは、僕自身に余裕が生まれたことで、新しいアイデアがどんどん出るようになったことだ。
デスクに齧りついて作業をしていても、新しいアイデアは閃かない。
空気や温度が違うところに生き、体を動かしている時に、
「あ!」
というアイデアは浮かんでくる。
任せること、もちろん覚悟はいるけれど、見返りも大きいなと実感。
この感覚と姿勢、忘れないようにしよう。