HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

3月31日 長時間労働について

日曜日、

 

 

”立場上推奨することはできないけど、長く働くということが必ずしも悪いこと、というわけでもないと思うよ”

直属の上司から言われた言葉である。ちょっと意外だった。

 

この3月は、社会人になって初めて、誰かを評価するということを行った。もちろん、僕は中間管理職みたいなポジションだから、チームメンバーにもマネージャーにも挟まれている立場である。一次評価は僕が行うけれど、それを受けて最終評価会議で各人がどのような査定になるかどうかは、マネージャー以上の評価会議で決定される話だ。

それでも、僕の直属の上司は、大所帯を見ているマネージャーということもあり、僕の評価が大きく反映されてしまうことは確実であった。一応今日までが最終評価シートと点数をつけるデッドラインで、最後まで色々と考えていた。

とはいえ、営業日としては一昨日の金曜日が一応最終だ。そこで、僕と僕のマネージャーとで話をしていた時に、出ていたコメントが冒頭のコメントである。

 

僕は、あるメンバーが月に50時間以上残業してしまっていることを報告した。そのメンバーは、僕のチームの中で一番年次が若く、そして新卒でこの会社に入社してきている。本当に文字通りの真面目&素直で、吸収のスピードが凄まじい。僕は中途だから、ふたを開けてみてびっくりしたのだが、この会社、基本新卒は国公立から採用しているらしい。確かに、自頭がいいというか、本当に真面目・素直な若手がたくさんいる。

 

だから、自分よりも年次が上の先輩の働き方をしっかりと観察し、それを真似るようにして仕事をしている感じがする。

どうやら、僕を真似てしまったようだ。

前から書いている通り、僕は会社のためと思って仕事は一切していない。全ては自分のためだ。今やっている仕事は、それなりにIT系のスキルがつくし、マーケティングの上から下まで全てやるから、非常に幅広い知識&経験が身につく、とは思っている。

実現できる・できないは一旦抜きにして、考えたら考えた分だけ、可能性は広がる。一方で、前例があるものも結構多いから、妥協すればした分だけ楽はできるし、効率的に回せる。

ただ、前年と同じことをしていて業績が伸びることは1ミリもない。業績が伸びなければ、それは会社におんぶに抱っこされていることを意味する。つまり、僕がいる意味は人的リソース=労働力、に他ならない。体力さえあれば、代わりはたくさんいるはずだ。もしこういう状態なのであれば、会社のために働かなければいけない。会社の言うことを聞かなければいけない。

 

それに、個人事業主やスタートアップを考えてみれば、前年と同じとかって基本的にないと思う。そんなことしてたら経営破綻である。

 

だからどうしても長時間労働になってしまう、というか、時間があるならまだやることがあるからやろう、という気になってしまう。そして、そのやることに着手すると、新たなやることが見つかるから、永遠に仕事は終わらないのである。

 

この状況を、そのチームメンバーは目の前で目撃しており、結果として長時間労働になっている。全く強いてはいないが、性格なのだろう、同じような働き方をしている。本心からそうしているならいいが、本心じゃないなら、いつか心が崩壊してしまいそうで怖い。

それでちょっと状況を上司に報告。

そこに対して返ってきた回答だった。

難しい。一理あるし、でも決して簡単に頷くこともできない。ちなみに前職では、とにかく仕事の時間を減らせと一方的に直属の上司から言われていた。彼は、執行役員の下レベルの地位だったから、きっと役員から部下の残業時間を削減しろと言われているんだろう、とそう思っていた。当時も新規事業担当だったから、やること・考えることなんて作ろうと思えば終わりがない。仕事のために有休も使っていた。

 

「時代が違うんだからさ」

 

これが当時の上司が僕によく言っていたことだ。確かにそうだ。24時間働けますか、の時代は終わった。

でもそれは、ちょっと違うと思っていて。

24時間働けますか、と上司が部下に強いる時代は、もうとっくの昔に終了している。そうではなくて、個人の意思でもっと働きたい・働きたくないを決められる時代だと思っている。

何のための裁量労働制なのだろうか。

僕は、祖父が繊維商ビジネスを立ち上げ、育ての父は不動産会社を起業、母は利益はほぼ埋めてないけどお花教室を開き、姉は病院と特別養護老人ホームでの管理栄養士勤務。だれも勤務時間とかそういう概念がないのだ。

だから、当時上司からとにかく働く時間を減らせって言われた時は、辛かった。

 

さて話は冒頭に戻るけど、だからこそ現上司のこのコメントは、ちょっと新しかった。ちなみに彼はもと編集社だから、それこそ定時という概念は0だ。

 

守破離という言葉がある。話題にあげているチームメンバーはこの4月でやっと社会人3年目。きっと、少しずつ破のフェーズに入るタイミングになるのだろう。

 

やらされている、動かされているんじゃなくて、やりたくてやっている、それで長時間になってしまうのであれば、僕はそれは問題ではないと思う。

意思を持って働いているか、主権は自分にあるか、それが問題なのかな。

 

取り留めない文章になってしまったが、年度末最後の日、少し考えた。