HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

5月25日 それは優しさではない

土曜日、

 

 

「もうお前どんだけ優しいんだよ~」と飲み会の席で参加者の一人が言う。

一方でどんだけ飲んでも全く酔っていないメンバーが、ふと一言漏らす。

「でもさ、それって本当は全然優しくないんじゃない?むしろ、相手のこと考えたら結構残酷なことやってるって思った方がいいと思う」

 

この二言は両方とも僕に向けられた言葉である。金曜夜の飲み会での一幕だ。この日は、メンバーもみんな気心が知れた仲ということもあり、終電がなくなる直前まで飲み続けていた。だからもちろん険悪なムードなどは全くないし、お開きのタイミングでは、皆気持ちよくなっていた気がする。僕も、もちろんその時は全くそんな言葉覚えていなかった。

一日経ってみて、あの言葉が蘇ってくる。

 

僕の周りに対するコミュニケーションについての話である。僕は基本的に頼まれたら断らないし、相手に何か理不尽な行動を取られたとしても、まあそういうこともあるよねっていう風に、もしくは今日はちょっと機嫌が悪かったのかもしれないっていう風に思って、受け入れるタイプ。

先輩後輩関係なく、男性女性関係なく同じように接している。昨日の言葉は、僕の後輩に対する甘さである。

直属の部下で一名、新卒ですか?って思うくらい、ちょっとどうにも問題がある3年目の社員がいる。その社員は、言う事は聞くし別に素行が悪い訳でもない。ただ、自分の意志・意見がなく、かつ超がつくほどのマイペースなのである。

自分が企画者として参画しているプロジェクトでも、どうすればいいのかというところから、僕に意見を求めてくる。それで、僕の意見を参考にしてプランを組み立てるなら、百歩譲ってマシなのだけれど、実は人の意見には反対をするのだ。

自分の意見はないが、人の意見はそのまま受け入れない。

つまり、人の意見を聞いて、それに対して反発をし、そこから自分の意見に作り替えていく=いい意味でも、悪い意味でも、自分ひとりじゃ考えられないのである。

問題は、人の時間を使っているという感覚が全くないこと。

 

でも問題はむしろ僕の方。こういう後輩に対して、ついつい甘く接してしまうというか、頼まれたら断らないというか、まあ3年目なんてそんなもんかと思って、僕からアクションを起こしてしまう。

 

「〇〇って、ピュアで繊細で優しいよね」

別に自慢じゃないけれど、9割の人にそんな感じで言われる。優しいかどうかは分からないけど、繊細なところは多分あっていて。

 

言われた言葉だけじゃなくて、チャットで来た文体からも、相手が今どんな状態なのかを想像して、こちらの文体も変える、みたいなことをやっていたり、途中からは話しかけに行ったり(行く必要もないのに)している。その方が、相手が喜ぶかなと思って。こう書けば綺麗に見えるけど、実際は傷つく自分が怖いから。

怒り・嫌悪・憎しみ・妬み、こういったものが僕は苦手で、こういう感情を自分も持ちたくないし、誰かに持たれるもんなら、もう多分夜眠れなくなってしまうだろう。

 

だから、基本はイエスマンで動いているし、一個一個の依頼・タスクに忠実に対応しているつもりだ。

でもその結果、後輩を指導するという点においては、逆に後輩が育たないという残酷な行為になっている。

 

飲み会の途中、「〇〇、ちょっとタバコ吸いに行こう~」と誘われ、僕はタバコ吸わないんだけどなぁ~と思いながらついていった。

「さっきの言葉、結構傷ついてんでしょ?」と突然言われる。

ビックリ。バレてた。実は僕は表情を隠すことも大の苦手なのだ。すぐに正直に出てしまうのである。

「分かるんだよ、俺もHSPだから。タバコも酒も、これを麻痺させるためには必要なんだよね~」

彼は僕の一個下だけど、タメ口で話す仲である。意外だ、お前もそうだったのか、、、。そう思って、なんだかなぁとシミジミ思ってしまった。彼も、全然寝れていないらしい。

 

飲み会とかに僕が全然いけないのも、タスクを受けすぎて、かつそれを丁寧にやり過ぎているから終わらない、これが大いに影響している。

でも、こういう場があると、自分だけじゃないんだなぁって思えると同時に、世界は複雑で汚いんだなって、なんか社会人になる前までは思っていた不貞腐れた感情が少し芽生えてくる。でも、なんか人間だなぁって思えてくる。

 

じゃあ明日から変わるの?変えるの?って言われたら、たぶん変えようとすることがもっと自分を苦しめると思うから、無理だ。

でも、こういう場にもうちょっと出向くことはできるかな。昨日は全員30歳・31歳で、かつ4人という完璧な構成だった。こういう飲み会は、ちょくちょく出よう。

 

とりあえず、寝不足。