月曜日、
何年ぶりだろうか。
「明日、6:30にモーニングコールお願い。朝ランに行く前にこれだけは何卒」
日付が変わる寸前の昨日。同僚の一人からLINEが来た。
彼は今日からシンガポールに出張に行っている。とにもかくにも朝が苦手で、一応定時は9時始業のところ、予定表の9時~10時半のところはすべてブロックし、「No MTG Please」と書いてある。それくらい、彼は朝が弱いのだ。
でも海外出張となれば遅刻は命取りだ。しかも、羽田に9時にはついていないといけないらしい。僕にとっても、それなりに早い時間なのだが、もし朝ランニングにいかないのであれば、たいして普段と起きる時間は変わらないだろう。ここから羽田は一本というのもあるが。
彼を起こさなきゃいけない、そういう変なプレッシャーで昨夜はあまり眠れなかった。6時半に起こすこと自体は特に問題ないのだが、ちゃんと起こさないといけないという緊張感を抱いていた。
一つ年下の後輩だが、普段は8割タメ語、たまに敬語というくらいの距離感である。
6時半に電話をすると、もちろんでなかったがすぐにLINEが帰ってきて、
「神様、ありがとうございます」と尊敬の頂点のような敬意と敬語で帰ってきてちょっとビビる。とりあえず起きれて良かった。そう思って僕はランニングに出かけた。
ただ寝不足は体にちゃんと響く。この暑さである、ちょっとクラっとくる。慣れているとはいえ、危ないかもと思う場面が何回かあった。そして、14時過ぎると完全に集中力が終わってしまった。
今日は早く寝よう、と言ってもこの時間ではあるのだが、それでも会社から帰ってくる帰り道は、もう目が見えなくてこのまま寝てしまおうかと思うほどであった。
明日は僕がモーニングコールが必要かもしれない。
おやすみ