HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢31歳。日々の学びや気づきを、ちょっとだけ得意な文章とイラストで自由に記録していきます。

8月19日 レモン

月曜日、

 

 

夏になると、母はいつもよりも30分くらい早起きになる。理由は収穫があるからだ。

実家の庭にはブルーベリーの木が2本植えられている。もともとは、鉢植えで育てていたところ、グングン育ち地植えに切り替えた。

害虫にも酷暑にも耐えて、もうかれこれ10年くらい。毎年夏になると、ものすごい量の実をつける。逆にもぎ取ってあげないと可哀そうになるくらい、身をつける。摘んでも摘んでも、翌朝にはまた実が出来ている。正確には、前日に取り切れなかった実が、翌朝には少し大きくなって見つけやすくなっているだけだと思うけど。

 

なんてかわいいブルーベリーなんだろう、そう思って毎朝摘んでいる

というのは大嘘で、こんな酷暑の中で実を摘ませやがって。熱中症になったら誰に怒りの矛先を向ければいいのだ、と前進長袖&帽子をかぶり庭に出ている。

 

夏になると現れる妖怪ブルーベリーばばぁ

 

そう呼んでも否定しなかったから、自分でも奇妙な恰好をして、せっせと摘んでいるその姿に笑ってしまうのだろう。

 

さすがに果物は育てないだろうなぁ。植物が好きな僕もそう思っていた。しかし、ついに出会ってしまった。

ブルーベリーではなく、その正体はレモンである。名目上は一応夏季休暇だったお休みの中で、一番のハイライトはこのレモンに出会ってしまったことだ。

 

収穫時期は11月くらいなんだとか。まだ小さい緑色のレモンがいくつかついているけれど、その何とも言えないフォルムがかわいい。

レモンは直射日光が当たらない屋外がベストポジションのようで、ここ数日は起きてから窓を開けて、レモンをひと触りすることが日課になっている。

 

妖怪とまではいかないけれど、同じ時間に毎朝窓を開けてレモンに触れる31歳男性。ちょっとしたホラーかもしれない。幸いなことに、レモンの収穫時期は酷暑ではないから、爽やかにもぎ取るつもりだ。

 

収穫が待ち遠しい。