HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

8月31日 無限蜘蛛城

日曜日、

 

 

暑い。とにかく暑い。休んでも休んでも回復しない感じ。逆に、休むことにまた体力を使っているような気さえする。

天気予報もどんどん変わる。悪気はないのは分かっている。高気圧のエネルギーが異常値で、予報を立てても全然違う動きをするのだろう。当たっちゃいけないのは分かっているが、天気予報にイラついてしまう。一喜一憂する自分が嫌で、ここ最近は天気予報を敢えて見なくなってしまった。

ただ、この暑さのメリットもある。それは害虫が少ないことだ。

夏と言えば害虫。夏の外注の最たるものといえば蚊だろう。ただ今年は全然彼らを見ていない。1ヵ月前くらいに一回見たが、とても弱弱しいご様子で、すぐに僕の手の中で命を絶ってしまった。虫たちにとっても、ちょっと想定外の暑さなのだろう。日中は言うまでもなく、夜でさえ活動を抑えている印象を受ける。

虫たちの中でも、唯一頻繁に目撃するのは蜘蛛だ。3日に1回くらい、部屋の中に蜘蛛が出没する。他の虫たちと同じく、彼らも涼を求めて彷徨っているのだろう。僕の部屋、部屋の外には観葉植物が沢山あるし、植木鉢と一緒に彼らが中に入ってきてしまうのも分かる。まあ仕方ない。

そんな折、夜ではなく早朝に蜘蛛を見かけた。今度は部屋ではなく、敷地内の階段の壁である。ジョギングから帰ってきて汗だくの僕は、相当激しく呼吸をしていたのだろう。彼はサッと動いて、一目散にあるところに向かっていった。

それは、マンションの共有エリアにある階段の手すりの中である。壁に備え付けられている手すりには、壁との間に少し空間がある。そして手すりの中は空洞になっているようだった。

「なるほど!」

どこでも住み家にしてしまう虫たち、ある意味驚愕である。しかし、次の瞬間、僕はぞっとする光景を目にするのであった。

そのポールの中から、1匹、2匹、3匹と蜘蛛が出てきたのである。

「こ、これは、、、、」

そっとしておけばいいものの、そっとできないのがADHD気質の僕だ。家の中から割りばしを持ってきて、それをL字に曲げてみる。そしていざ、その空間に突っ込んでみた。

となりのトトロまっくろくろすけを思い浮かべてほしい。

めいちゃんが、壁の隙間をちょこんと触ると、「どさーっ」っとまっくろくろすけが出てくるあの感じ。

あそこまでではないけど、要はそういうことだ。

無限城もとい、無限蜘蛛城である。見なかったことにした。

 

集合住宅に住んでいる人はたくさんいるだろう。共有エリアの階段に、ポールはついていますか?

ちょっと割りばしをもって突っついてみてください。

見てはいけないものが見えるかもしれません。いつも掴んでるそのポールの中で、蠢く蟲が待っているかも。