HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

9月5日 ポジティブなアラフォー

火曜日、

 

 

今日は朝から少し緊張していた。

というのも、とある兵庫県の企業様を、お客様として会社にお呼びすることになっており、僕はマーケティング部署を代表して、プレゼンする予定だったからだ。

 

そのお客様は、僕の会社のサービスをずっと愛用してくれている企業様であり、他の利用企業にとっても、ある意味インフルエンサー的な立ち位置になっている。

利用企業様は、うちの会社のサービスを通じて、消費者に商品を販売できたり、プロモーションできたりするのだ。

今回は、そのサービスの一部を改修するにあたって、ずっと使ってくださっているその企業様に、ご意見をお伺う目的で、商談することになったのだ。

このためだけに、わざわざ兵庫から東京まで来てくれるのは、本当にありがたい。

 

思っていたよりも気さくな方で、今年42歳。年齢を感じさせないCEOである。もう一人、マーケティングの最高責任者であるCMOが一緒に来てくれた。この方も、年齢は40過ぎとのこと。

 

開口一番、

「いやぁ、あのサービスね、まずもう名前がダサすぎやろ」

 

おおお、なかなかインパクトあるなぁ~とちょっと驚愕。そんな感じで商談はスタート。

しょっぱなが僕のプレゼン。なんか面倒なこと聞かれたらいやだなぁと思っていたら、そんなことなくて、むしろ興味津々で前のめりに聞いてくれた。

その後も、別の部署が幾つかプレゼンをしたのだけど、本当にその場が湧きたつというか、双方向のプレゼンになるような、そんな素晴らしい雰囲気だった。

 

特に僕を感動させたのは、そのポジティブさだ。

 

確かに、商談の冒頭で、そのサービスの名前を酷評していたけれど、それは自社の「らしさ」が全く現れていなかったから。

 

色々話を進めていくと、

「御社は、こういう他の会社は持っていないところがあるのに」とか、

「これとこれを組み合わせたら、もっとお客さん来るで」とか、

 

とにかく、僕の会社のことを否定するのではなく、どうやったら良くなるのかということを真剣に考えてくれていた。

 

そしてやっぱり経営者ということもあって、無理難題は言わない。ちゃんと現実的で、スピード感を持って対応できることに焦点を当てている。

 

極めつけは、

 

「確かに、この商品は、春夏には需要がないかもしれない。ただ、それは今のスペックだと需要がないだけで、春夏にも需要がある商品を開発すればいいだけの話やろ」

 

なるほど。

 

僕たちは、何か大きな壁にぶち当たると、それはもう、そういうものとして受け入れて、あきらめてしまいがち。そこから視線をずらして、他のものに視点を移しがち。

 

「需要がないなら、作ればいい。それを一緒にやりませんか」

 

先方のCMOが、マーケティングを担当している僕に、最後に放った一言。心にしみた。

 

僕は今ちょうど30歳。あと10年後に、あんなにポジティブなアラフォーになっているだろうか。

将来を憂いても仕方がないから、今をポジティブに生きることで、気づいたら、今日会った二人みたいになっていたらいいな。

 

おやすみ