HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

9月19日 香害 知らない間に加害者になる

火曜日、

 

 

もし、あなたにその知識があったなら、あの人を傷つけなかったかもしれない。

もし、あなたにその知識があったなら、あの人を救えたかもしれない。

自分が無知である、ということに自覚的になれたら、

もっともっとメディアに触れようと思うんだろうな。

 

化学物質過敏症」という病気を知っているだろうか。

お恥ずかしいことに、僕もこのポッドキャスト朝日新聞デジタルの記事を読むまでは、全く知らなかった。

open.spotify.com

digital.asahi.com

 

柔軟剤や整髪料に使われている、香りを持続させるために使われている化学物質。

これに過敏に反応してしまい、手足が震えたり、呼吸困難になったり、意識を失ってしまったりする、恐ろしい病気だ。

 

どちらかというと、最近は香りを持続させるような商品が、どんどん増えてきていると思う。

特に、コロナ禍を経て、香りに拘りをもつ消費者に対して、香りを強化した柔軟剤、芳香剤、洗剤、消臭スプレーなどが増えたと思う。

 

今回この記事で紹介されている大関さんは、結果として職を失ってしまった。

この病気のことを良く知らない職場では、環境改善が見られず、それどころか

「市販の商品を使って何が悪いんだ」と、

逆に叱責されることもあったという。

 

化学物質に攻撃されるだけでなく、理解のない会社からも精神的に攻撃を受けていたのだ。

 

ただ、僕がそうだったように、こういった病気の存在は、知識がない限り認知することはできないと思う。

 

記事によると、化学物質過敏症の患者は、70万人~100万人ほどとの推計もあるとのこと。NPO法人化学物質過敏症支援センター」には、年間約2千件ほどの相談が寄せられているが、相談が多すぎてちゃんとしたサポートができていないのが実情らしい。

 

これまでの僕の30年間。少なくとも1回くらいは、この病気を抱える人とすれ違っていると思う。

もしかすると、もっと狭い空間で一緒になっていたかもしれない。

つまり、知らない間に加害者になっていたのだ。

そして、知っていたら助けられたかもしれないのだ。

 

今回の一連のこの記事。

実は朝日新聞読者からの投稿がきっかけだったらしい。この記事で取り上げられている大関さんの知り合いが、朝日新聞に情報を提供。

それを受けて記者が取材し、記事にした。

すると、

「私もこの病気でずっと悩んでるんです」と、想像以上の反響があったとのこと。

 

そして、今回こうやってポッドキャストでもこの情報が発信され、

僕のような人にも情報が届いた。

 

メディアの役割、情報の好循環というのはこういうことなんだろうと感じた。

 

だから、この日記を読んで下さった皆様も、

知らぬ間に加害者にならないように、そして、

だれかを救えるように、新しい知識として知っておいてほしい。