HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

11月5日 カルテットのように

日曜日、

 

 

この三連休は、来週から始動する新しいチーム体制の準備、再来週からOAされるWeb上でのCMの準備、来年度の戦略ドラフトの作成など、まるで普通の平日を過ごしているかのような感じだった。

 

こういう時は、脳内シェアが仕事に9割以上奪われてしまい、読書や音声メディアを心から楽しむことができない。

 

そんな時、僕に癒しや潤い、そして活力を与えてくれるのが音楽である。ただ、歌詞はいらない。求めているのは響き、旋律、そしてハーモニーである。

 

この3要素を満たしているもの、それがアンサンブルだと僕は思っている。

この11月というタイミングは、アンサンブルコンテストの地区予選が始まるタイミングだ。吹奏楽の全国大会が10月にあり、その後すぐに始まるのがアンサンブルだ。

 

僕は、吹奏楽よりも、むしろアンサンブルの方が好きだった。

サックスという楽器がアンサンブルに適した楽器ということもあるけれど、それ以上に自分の音とメンバーの音が重なっている感じが、なんとも言えない心地よさをもたらすのである。

 

吹奏楽は、コンクールだと55人。でもアンサンブルは3人から8人だ。サックスの場合は、4人か5人、もしくは8人が多い。

ソプラノ、アルト、テナー、バリトン、それぞれが異なるフレーズを吹いているからこそ、一人一人の技術と音楽性が求められる。

だからこそ、僕はアンサンブルが好きなのだ。各人が責任感を持って、自分のパートを作り上げる、そしてそれを4人で合わせた時に、また自分の吹き方や音程、音色や音の形を調整する。

徹底的な個人練習と、研ぎ澄ませる耳、そして音形や発音を合わせていって、一つの音楽を作り上げていく。

アンサンブルほど集中力を使うものはないと思う。

でも、集中力がいらなくなるくらい練習した後でやってくる、あの鳥肌が立つ一体感が堪らない。

 

ソプラノサックスにしか出来ない軽やかなスケール、

アルトサックスにしか出せないメロディライン、

テナーサックスにしか出せない、高温と低温を間で支える対旋律、

そしてバリトンサックスにしかできない皆を支える大地のような安定感。

 

各楽器が、自分の強みを認識して、それを活かせるように磨き上げていく、と同時に他の3つにはリスペクトがある。

 

なんか、サックス四重奏だけじゃなくて、色々な組織の色々なチームが、こんな感じであったらいいなぁと、改めて思った。

久々に聞いて感動した動画を一個共有。

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