月曜日、
同僚の話である。
夫の祖母が亡くなったということで、本日は忌引きでお休みであった。ただ、今日は担当している企画の大事なレポート提出日になっており、何が何でも今日そのレポートを提出しなければならなかった。
問題は、このレポートに入れ込む売上数字は、当日にならないとデータベース上に上がってこないから、忌引きなんだろうとその日にデータを出すしか方法がないのだ。
もちろん、僕をはじめ他のメンバーもサポートは出来た。ただ、いざ始業というタイミングで、そのレポートはほぼ完成しており、あとは作文するのみというくらいだった。
何という当事者意識だろう。ただ、驚いたのはここではない。
実はそのレポートの数字にミスが見つかったのだ。一度出してから、この数字おかしくない?という風に指摘が入った。確かに、ちょっとおかしい。他のメンバーも、自身のタスクや会議が入っており、なかなかそのレポートを代わりに修正することができない。
そんなタイミングで、チャットが一通。
「あと10分で葬儀場の近くのコメダに入るので、ちょっと待っててください!」
喪服だ、そして彼女は妊婦さんでもあるのだ、来月から産休に入るくらいお腹が大きい妊婦さんでもあるのだ。
おおお、お、大丈夫かなと心配している間に、そのレポートが修正されて送られてきた。
聞いたら、今朝は7時にコメダ入りし9時までレポート作成、その後は葬儀に出てから、すぐにまたそのコメダに戻りレポート修正。喪服で、お腹を抱え、かつこの防風雨だ。
母は強しというけれど、この人の当事者意識には敵わない。ちょっとやり過ぎなところはあるかもだけど、そして周りのサポート体制が脆弱な気もするけれど、置かれた状況を打破するこの姿勢は、すごいと改めて思った。