月曜日、

成人式が楽しみな人って、実際の所はどれくらいいるんだろう?
約10年前に成人式に出席した時に、そんなことを考えていたことを、今日各地の成人式のニュースを見ながら思い出していた。
20歳。ストレートに進んでいれば大学2年生の時である。
僕が通っていた大学には、中高一貫校出身の生徒がかなり多く、そうなると逆に地元に馴染みがないという理由で地元の成人式には出ないという人が多かった。
さらに大学二年生の後期のタイミング、このタイミングから留学する人が多く、成人式の時は日本に居ないという友人もたくさんいた。
極めつけは成人の日の天気である。東京含め主に神奈川で豪雪になり交通機関が麻痺した。僕の場合は、式典がその前日だったから良かったものの、成人の日が式典だった大学の友人たちは、こぞってInstagramとかFacebookを更新していた。
女性の場合は皆朝早くから起きて準備をし、地元の集まりなどもあるから夜までぶっ通しである。相当しんどいと思う。
もちろん晴れ着姿の自分、そしてその姿を家族に見せるということは、門出として大切なことではあるけれど、朝2時3時から起きて仕事をしないといけないんです、そんな風にインタビューに答えている美容院のオーナーなどを見ると、どうしてそんなことになってしまうのかっていう風に感じていた。
もし中学生の時そのまんまの僕だったら、きっと成人式には出席していなかったと思う。
当時の僕は、中学生の頃とは名前も違うし、実家の場所も違うし、体重も約30キロ減っていて、髪色は緑であった。
「あれ誰?」みたいなリアクションを毎回楽しむ。そういうエンタメがなければ、きっと参加していなかったと思う。
成人の日は、そこまで育ててくれた親や家族に対して感謝を伝える日。それはごもっともだ。でも、必ずしも地元に戻って式典に参加して、二次会や三次会に出席して、みたいなことをしなくてもいいんじゃないかな。
今日は成人の日だと思うんだけど、今日一日外出をしている中で、一人も振袖の人を見なかった。きっとどっかで式典はやっていると思うんだけど、たぶん都内の方が地方よりも式典に参加しない人は多いんじゃないかな。
地元との縁を切りたい、うまくいっていなかった中学時代に戻りたくない、今日聞いていた荻上チキのポッドキャストで、ホストのチキさんも、ゲストで歌人の上坂あゆ美さんも、二人も成人式に良い印象を持っておらず、この二人の発言も当時の僕が考えていたことを思い出させた。
色々な選択があっていいと思う。
ただ、成人というのは、その選択に対して全ての責任を持つっていうことだとは思うけど。