水曜日、

ちょっと考えた話。
僕が担当している仕事の一つにテレビCMとかYouTubeとか、そういうメディアマーケティングの仕事がある。
この仕事の楽しいところは、一気通貫で全て自分がプロジェクトオーナーとなってリードできるところだと思う。
生み出す仕事はいつでもどれでも苦しい。そのCMで何を伝えたいのか、これを決めるには、そもそもそのCMの目的は何か、目的を決めるには、現状が分かっていないといけないし、現状に対してどうなっていたいのかという目標が決まっていないといけない。
まずここまでで、いわゆる戦略立案力や基本的なマーケティング分析力みたいなものが問われる。
そして、それを周りに伝えて動かす力が必要だ。具体的には広告代理店に対して、しっかりと説明&議論ができないといけない。さらに、提案を受けたクリエイティブに対して、根拠を持って論理的に、客観的に意見や改善案を提示しなければいけない。
ここまで来たら、今度はメディアミックスだ。
とある人が、どのタイミングでテレビCMに接触して、どのタイミングでSNSに接触すると、一番効率よく商品を購入するのか、そして購入後は、どのタイミングで再度アプローチするとファンになってくれるのか、ジャーニーを描かなければいけない。
つまり、この仕事はやりがいがあるけれど、同時に結構ハードな仕事でもある。
それもあったのだろう。いっしょにやっているチームメンバーから、私は一体何を期待されてこんなに頑張っているのか分からない、という意見をもらった。
そうか、そう考えるのかと、驚き。
正直なところ、僕は期待に沿って仕事をすることは好きではない。誰かの期待というより、自分が好きだなぁって思えることにしか力を注げないから。
仕事も、キャリアも、人生も、もしも決められた正解があって、そこに従って進んでいくなら、そりゃあ今よりも楽だとは思う。「〇〇のようなことを期待しています」っていうのが分かっていれば、それに従うだけだから、結構同じ話だと思っていて。
これで通じるのは、通知表がある高校生までだと思っている。
答えや道筋は誰かが与えてくれるものじゃない。もちろん、与えてほしいって思う人もいっぱいいるのは知っている。
ただ、僕はその真逆で、どうしてもそういう道に沿って進めない。すごいデフォルメして書くと、説明書とかマニュアルとか、そういうのを読むのも苦手だし、Google Mapで出てきたルートとは違うルートを歩くタイプ。
これって何?世代の話?性格の話?
分からなくってちょっとモヤモヤ。