土曜日
風邪の峠は越えた。昨夜は夜更かしをしたにも関わらず、私の起床時間は変わらない。つまり、寝不足。
風邪がぶり返したらどうすんだ。来週末は友達の結婚式なのに。招かれることなんかほぼないから、そこまで仲の良い友人ではなくても、「行く!」と言ってしまう自分。
そんな自分を客観的に見ようとすると、心まで風邪をひいてしまうから、やめておこう。
今は、一旦自分をメタ認知しないでおきたいと思う。
「認知」というか、「知る」という点で一つ思いついたこと。
今週月曜から読んでいて、さっき読み終わった本、『視点という教養』。
音声メディアヘビーユーザーである僕からすると、超有名人のお二人、
深井龍之介氏と野村高文氏による共著の本である。もともと、「a scope」というポッドキャスト番組で語られていたことを本にまとめたものだ。
この本では、様々な分野の研究者の方々が各章で登場する鼎談になっている。
最後のまとめ章で、お二人が
「教養は知れば知るほど、自分の無知に気が付く、でも物事の本質に自分がちょっと近づいている気がする」
と話されている。
これ、本当にそうだなと思う。
大学の授業で言う所の「一般教養」という科目、全然自分の専攻とは違うのだけど、視野が広まっていくようで面白い。それは、どこかでそれらの全然違う分野が点と点で結びつくイメージがあるとともに、だからずっと昔から語り継がれてきた、研究されてきたのか、と納得できる論理や教えがあるからである。
そして、この「知れば知るほど自分の無知に気が付く」
まさにその印象もある。
また妄想が発展してしまうのだが、今日の「荒木博之のbook cafe」の日替わりマスターは、翻訳家の土方奈美さんだった。番組中でご紹介されていた本が、
『知ってるつもり 無知の科学』
自分が知っているつもりでも、それはただ単に、自分のスマホの中に記憶されているだけかもしれないよ、っていう引用に「はっ」とさせられた。
僕たちは、知らないということに無自覚だと思う。
で、それは本を読むことで解消されるかもしれないけど、それだけだとダメだと思う。
だれかと対話、学びあうことで創発的に自分の無知が認知できるのだと思う。
あぁ、僕は専ら本に頼ってしまっているなぁ、とちょっと自己嫌悪。
少し勇気を持ってコミュニティに飛び込んでみようかしら
(風邪が治ったあとで)
おやすみ