HONEST

猫好き・植物好き・ラジオ好きの齢32歳。日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

12月1日 続けることの目的

日曜日、

 

 

「ごめんなさい、今日は骨を流し込むのをやめました」

オペが始まってから、だいたい1.5時間経過していた頃に、執刀医である歯科医の先生から告げられた。

歯茎を切開して中を見てみたら、想定以上に粘膜が薄く、いま骨を流し込むと、その粘膜を傷つけてしまう可能性があるとのこと。だから今日は、その粘膜を丈夫にする液体を変わりに流し込んでおいた、とのこと。

何の話かというと、歯の手術の話だ。

長い間カンボジアやフィリピンに滞在し、その期間は全然歯医者言っていなかった。実を言うと、激痛が走ることもあったのだけど、別に致死レベルではないし、我慢できるからいいやと、そう思っていた。

30歳を超えた今、そのつけが回ってきてたのだ。昨年の夏からずっと通っている歯医者。そこで一から治療を続けてきたものの、右奥歯の二本だけは、もうどうしようもないから抜歯するしかないということで、昨年末に抜いたのだ。

そのままでもいいけれど、歯茎がむき出しだから、出来れば将来のことを考えてインプラントにした方がいいと思う。そう言われて決意したのだ。

ただ思っていた以上に、歯茎の下の部分にある骨が薄いらしく、本来は埋まっているべき場所がぽっかりと空間になっているとのこと。そしてそこに膿が溜まってしまっているとのことだった。

その膿を取り除くのに数か月かかり、骨に変わる材料を流し込めるとなったのが今日だったのだ。

だが、結果としてそれも次に延期になってしまった。

右の上の奥歯の部分を、上からも側面からもメスを入れている。先生も写真を見せてくれたけど、相当グロテスクだった。歯茎ってこんなにベロンベロンに捲れるんだと、ちょっと笑ってしまうくらいだった。

 

帰り際、麻酔が切れた瞬間相当痛むと思います、と痛み止めを渡しながら受付の事務の人が心配してくれた。

確かに痛い。歯茎というより、右の頬っぺた、鼻の横くらいの部分がズキズキする。

今日渡す痛み止めは普通レベルだから、もし効かなかったら新しいやつをくれるという。

明日消毒のためにもう一回行くから、念のためもう少し強いやつをもらっておこうかな。ただ、今のところは違和感があるくらいで、特に激しい痛みはない。普通にランニングもできた(オペの後くらいやめたほうがいいのは間違いない)。

 

今日のオペの前に、何度もレントゲンを撮ったし、事前にできることはやってきた。それでも、歯茎を切開してみるまで中身がどうなっているか分からなかったという。

僕と同い年の担当医の先生は、申し訳ないと謝っていたけれど、むしろこちらが申し訳ない。今日は、器具や材料、人件費や薬まで含めて全て無料だった。おまけに、業務用のモンダミンまでもらってしまった。

 

歯磨きって、身近な生活の中でだれしもが毎日やっていることだと思う。でも、だからこそ「磨いてるんだから、大丈夫でしょ」って思いがちだ。

毎日続けるように言われていることには、それそのこと自体にも意味があるけれど、何かしらの違和感に気づくために、むしろ重要なんだと思う。

 

歯磨きだけじゃなくても、継続してやっていること全てに共通する目的のように感じる。

 

「なんか今日は体が重いな」毎日ランニングをやっていると気が付く

「全然ビジネス書の内容が入ってこない」毎日本を読んでいると、気が付く。

「今日は全然文章が書けない」毎日、日記を書いてると、気が付く。

何かしらのサインは、何かしら心身にいつもと違うことが起きていることのサインだと、僕は思う。

 

継続してやっていることは、僕らの心身のバロメーターなのだ。

 

さて、しっかり歯を磨いて寝るとしよう。