HONEST

齢31歳。音声コンテンツ好きの僕が、日々の学びや気づきを、文章とイラストで自由に記録していきます。

10月26日 同じなのに違う

木曜日、

 

 

今日は、この冬から各種SNS媒体で流すWebCMの撮影。

撮影の現場には、広告主であるクライアント、広告全体をプロデュースする広告代理店、現場を取り仕切る&実際に撮影を行うプロダクションや監督、おもにこの3者が存在する。

 

どの立場であっても、本来は目的は一つ。より良い品質のクリエイティブを作ること。そのために、プロダクション側は監督の指示のもと、入念に制作。クライアント側はそれをしっかりとチェック。そして広告代理店は、プロダクションとクライアント側をしっかりとつないで、進行を調整していく。

 

前職の頃から撮影の現場は経験しており、今の会社に入ってからも、割とすぐにこういった仕事に携わることになった。

ちょうど一年前、同じ企画のCMで、同じ座組で撮影をした。

クライアントである僕の会社、広告代理店、そして制作プロダクション。3社とも、今日の組み合わせと同じである。

 

でも、明確に違ったこと。それは向いているベクトルだ。

3社ともに全部違っていた。

 

これは、広告代理店との関係においては、良くある話だと思うが、会社の上層部同士がちょっとしたことをきっかけに、絶縁状態になってしまったのだ。

それを機に、うちの会社は、この広告代理店の仕事をバンバン切っているし、向こう側も願い下げというばかりに、徹底的に対抗している様子がある。

 

担当者である僕としては、とにかく今回の企画を成功させたい。

一方で、広告代理店側は、もうどうでもよいと思っている雰囲気がにじみ出ている。というのも、この仕事が良い結果になっても、悪い結果になっても、もう今後お付き合いすることはない、ということが分かっているからだ。

そして制作プロダクションは、とにかく良い作品を作ろうとしている。企画、ではなくて、作品を作っている。

 

みんながバラバラの方向を向いている。同じメンバー、同じ季節、同じ座組なのに、全く見えている景色が違う。

 

いつもと同じだから、とか

毎回変わらないメンバーだから、とか、惰性で物事を進めてしまっていることはないだろうか。

今の安定が、未来も安定している証拠は一つもない。

今の安定は、未来の不安定である。

だからこそ、変わらない仕事も、いつもと同じやり取りも、今この瞬間を意識して、将来何があっても後悔しないようにしたいなぁと改めて思った。

 

今日は撮影1日目。次は土曜日。山奥でのロケだ。

頑張ろう。